リワークプログラムを活用することで、復職後の出社継続率が上がります。
しかし、どの段階でリワークプログラムの開始を検討したらよいのでしょうか。
結論をシンプルにお伝えしますと、調子がある程度回復してから、リワークプログラムの開始を検討するべきです
状態の確認
ご自身の勤務日の1日を振り返って下さい。
まず朝早く起きて出勤の準備をし、電車に乗って職場に着いて、その中で対人関係の
良い事も悪い事もある中で仕事に取組み、昼休みを挟んだ後に会議などにも出て、
その後やっと帰宅するという流れになるのではないでしょうか。
つまり、まず朝から通勤電車に乗るというストレスから始まるため、ある程度安定した
生活状況であり、それらのストレスに耐えられる状態であることが必要です。
リワークプログラムの第一歩は、まず復職を希望するところから始まりますが、その次
に状態の確認をする必要があります。
この段階では基本的な生活状況と症状の確認を行います。
基本的な生活状況とは、起床時刻は出勤時より1時間以上遅くなっていないか、食事
を抜かすことがないか、2時間以上自宅外で活動している日がどれくらいあるかなど
を指します。
症状の確認は、気分の落ち込みやイライラ、不安などの精神症状のため日常生活に
支障がどれくらいの頻度で出ているか、頭痛やだるさ、吐き気や下痢などの身体症状
での日常生活への影響、よく眠れた日がどれくらいあるか、睡眠時間やそのばらつき
はどれくらいか、日中に眠くないか、もともとの趣味などへの興味や関心があるかをチ
ェックします。
また、休職をしている間に、日中どんなことをして過ごしているのか、活動表を記載す
ると良いでしょう。
なぜこれらの確認が必要かというと、リワークプログラムは結構大変であり、ある程度
回復していないと通うことが困難だからです。
そのためにはまずきちんと主治医の外来に通い、休養にてうつの症状を改善させ、調
子を改善させることが必要です。